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海風に
木守り揺れる
郷の道


風が吹いていた。
やわらかなひかりにつつまれて
空は青く、鳥の影を映し
失われた時を手渡した私の指に
母の温もりがほんの少し
戻ってきた。



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2015.01.10 Sat l 散文 l コメント (4) トラックバック (0) l top
犬が遠くで吠えた
夕暮れの匂いがする
恋愛線のつくられる
掌のいちばん裸の部分で
夢のように
あるいは死者のように
あなたを抱く
私の体温が
あなたの体温が
花が花びらの重さを感じるように
傷つき
やさしさを忘れる
私の手のなかのあなたの手と
あなたの手のなかの私の手とは
あまり似ていない
合掌
花言葉なんていらない
夕暮れを眼差しで抱擁する私たちに
出逢う場所など何処にもない
私は私でしかなく
あなたはあなたでしかなく
傷つけあう鳥と空のように
私は私であることによって傷つき
あなたはあなたであることによって傷つき
来ない明日を待つ
地平線が走る
風がみえる
私は誰を殺したのか
あなたは誰を殺したのか
瞼の裏の幽霊たち
呼吸をくわえて走り去った犬
夕暮れの匂いがする
狂えない悲しさ
鏡のなかに
やがて空が落ちてくる
死には重さがない
花も
殺意のかけらもなく
夢をみる唇
微笑みを殺したい
誰かが覗いている
人をすきになるということは
ほんの少しやさしくなること
食べてください
私を
花が散る
汗ばむ夢
肉体の裏側で鼓動する夢
悲鳴に近い距離
名前のない希望
食べてください
私を



2014.10.04 Sat l 散文 l コメント (4) トラックバック (0) l top
子守唄がとぎれる
心が振るえている
肉体が崩れていく
闇の形に拳をつくり
名前のないぬくもりを
抱きしめる
繰り返し 繰り返し


2011.08.11 Thu l 散文 l コメント (2) トラックバック (0) l top

染まる程

燃え立つ想い

絡み付く


2010.11.30 Tue l 散文 l コメント (10) トラックバック (0) l top
夜を抱き締め
闇の形で眠る
暦を抱き締め
恋の夢を見る
産まれてくる運命を
否定する


2010.10.30 Sat l 散文 l コメント (6) トラックバック (0) l top
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