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私は
闇を握って走る

自分の体温を感じるためには
もうひとつの体温が必要だ
壁にかかった私とあなたの暦
同じ夢をみるために
愛を語るには遅すぎる

季節はずれの花が咲く

遠かったのは私だったかあなただったか
私とあなたが所有した距離
私は私であなたはあなたであることの暗さ
私の体温
あなたの体温

冷えていく

昨日を昨日と語るには
美しすぎる夜明け

愛する事で失った体温を
取り戻すために
どれほどの言葉が必要だろう
どれほどの血が必要だろう

忘れてしまいたい言葉
やさしさが痛い

空を覗く眼

失われた言葉の記憶
失われた血の記憶

時はゆっくり滴り落ちる



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2015.05.31 Sun l 深海魚の恋 l コメント (2) トラックバック (0) l top
私は風の行方を知らない
あなたの声が欲しい
私が抱いたのは
闇だまりに踞るあなたの影

笑い声が聞こえてくる

窓硝子を打つ雨の中で
彷徨う肉体
遠雷
日常が揺れている

私は私の生に怯え
私はあなたの生に怯え
寝返りを打つ

昨日の約束事
触れる事のできない幸福
痩せていく私
私の骨は私だろうか
私の血は私だろうか

昨日に似ている明日
消えていく肉体
私は迷子だ

花占いのような私の体温

風景を模倣する

風が見えた

影が流れる
空が流れる
季節が流れる
私が流れる
夢が流れる
流れる
流れる血
流れる肉体

その時私は私が殺せると感じた
穏やかに私が殺せると感じた

空がない

誕生そして死
朝から夜へ
見知らぬ希望だけがある

私は私から立ち去ろうとして
何度も躓く

人が壊れていく音
あるいは
産まれてくる悲鳴

いなくなったのは
今日の私か
それとも
昨日の私か



2015.05.29 Fri l 深海魚の恋 l コメント (4) トラックバック (0) l top
みえない空に映る
私の影

夜明けの美しさを
私は憎んだ

水の中の朝の形

瞼の奥の不眠の記憶
空が見たい
空が欲しい

私とあなたは出逢った
ただそれだけのために
風が吹きはじめる

花が散る

私はここにいて呼吸し
ふるえながら
あなたを抱く

あなたの声が聞こえない

夢が消える

ふたつの飢えた肉体
不器用な悲しみが笑いはじめる

幸福のための今日が足りない
愛するための血が足りない

ふたりがひとりのように
ひとりがふたりのように
おそらく生きている
おそらく死んでいる

私が産まれる事で失ったいのちは
どこにあるのだろう

死者が笑っている

祈りの形をした掌が壁を叩く
私には空がない




2015.05.28 Thu l 深海魚の恋 l コメント (4) トラックバック (0) l top
風が吹きはじめる
私は運命に微笑むことができない

私とあなたの影が重なる

塗りつぶされた恋文
涙の中の海の重さ

また明日会いましょう
もしも明日があるなら
また明日会いましょう

色褪せた壁に取り残された人の影

私とあなたの
冷えた心と火照った肉体の間に
降り続ける昨日の雨

私は聞いた
溺死人が声もなく空に向かって叫ぶのを

誰もいない部屋で
風が吹きはじめる
昨日を裏切るために
夜明けが笑いはじめる
風が吹きはじめる

あなたのいない夢の中
死んだのは誰
産まれたのは誰
乾いた夜
私は寒さにふるえ
壁を熱く叩く

あたかも偶然のように死ぬ
それだけが
私を未来に繋ぎ止めている情熱

私の飢えが
風景を模倣する
誰もいない部屋で
誰かの指にふれる



2015.05.27 Wed l 深海魚の恋 l コメント (4) トラックバック (0) l top
いつか自らも
美しい風景になりたいという願い

私は私の夢を生活している
うっとりするような空気の中で
傷ついた記憶を拾い集めながら
暗さに接近していく

指であなたの乳房をなぞる
紅く  恋文を書く
笑い声が響く
あなたの肉体が夢をみる

私は泣きながら産まれた
そのとき人々は笑った
私は笑いながら死んだ
そのとき人々は泣いた

遠さという距離
愛という距離
回転する日常
落下する欲望
私とあなたは光になり
闇の中で眠る

人生は陽気だと私はあなたに語る
人生は陽気だ 笑ってしまおうと

鏡の中の私を私は愛した
風が吹いている
魂が軽くなる
私は微笑む
そして終わる

私はあなたの亡霊をみる

あたしはもうひとりのあたしを産みたい
とあなたは私に語る
絡み合う無数の指
私は笑ってみたかった
ただ笑ってみたかった

自分の影を踏もうとする子供のように
私はあなたに触れる

愛はふたりを結ぶ形式
ひとつの自由な終止符

握りつぶしてしまった紅い金魚の
冷たい感触の残った濡れた左手で
私は恋文を書く

鏡の中のあなたの影
空が落ちてくる
鳥は空の青さに染まっていく

私は深海に住む魚だ

行方不明の私の声
悲しい訳ではないが
私は立ち止まる
そして黙ったまま
ぼんやりとあなたの空をみる
私は願う
もうひとりの私をみたいと願う


2015.05.26 Tue l 深海魚の恋 l コメント (6) トラックバック (0) l top
狭雲の空に
死者のような静かな雨が降っている
私は時に縛られ
淋しさの距離を歩いている
偶然はひとつの運命
必然はひとつの宿命
絶対ではなく相対の中に私は在り
いのちを媒介する
いのちを翻訳する
沈黙から沈黙に続く迷路のなかで
裏返しになった日常を忘れ
還るべき風景を探しながら
一粒の雨を掴む



2015.05.22 Fri l l コメント (8) トラックバック (0) l top
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