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私は夢の中の私に還っていく
言葉が遠い

壊れた時が私を待っている

温めあっていた体温が冷えていく
どこかで声が聞こえる
私は私の声を聞く

明日は晴れるだろうか

生も死もなく

群衆の中で誰かが
立ち止まり叫び始める

水平線の静かな暴力に
人は愛し合う事を知る

いつか夢は終わる

呼吸の音がする

逆流する血の透明な影

季節が透けていく

夢は掌の中で
空の向う側を見つめている

ほんの少しの曖昧な幸福と引き換えに
何かが殺されていく

あたためてくださいませんか私を

どこからどこまでが今日で
どこからどこまでが明日で
あるのか知りたくない
形容詞だらけの愛なんていらない

暦の中に閉じ込められた死者

私は混乱している
混乱の中で風を追いかける

過去からの声が聞こえてくる

無数の私が通り過ぎていく

あなたを殺したら
あなたになれるだろうか
私を殺したら
私になれるだろうか

穴の開いた季節
空が落ちてくる

死者が眠る
遠い沈黙

私は深海に住む魚だ


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2015.06.09 Tue l 深海魚の恋 l コメント (6) トラックバック (0) l top
水の中にはいつでも
人待ち顔な無数の溺死人がいる

私は逃亡しなければならない
私から遠く離れて
裸の風景
季節の香り
水平線を超える
何かが待っている
私はここにいる
同時に他の処に
そしてもういない

私が私だなんて誰がいったんだ

死者は生きている

掌の中にある風景

他者と向き合う事で私は私になる

私は私の不在に触れる

骨が泣いている

私の体温 あなたの体温 

私は私を忘れる

沈黙の中の言葉

情念に濡れた肉体が
呼吸を抱きしめる

標本箱の中で
私は呼吸している



2015.06.07 Sun l 深海魚の恋 l コメント (4) トラックバック (0) l top
光がみえてくる

幸福である事の恐怖

夢が居眠りしている

水平線に近く
地平線から遠く
風が吹く
過ぎ去った日々のかすかなぬくもり

風景の懐かしい色
心の音が聞こえてくる
追いつけない私自身の死

私の見る空
あなたの見る空

季節が明日に向かって走り出す
私は鳥になることを夢見る

瞬きひとつで風景が変わる
空の囁きに耳を澄ます

失われていく平衡感覚

季節を追いかける

あなたの名前を呼んでみる
どこにも私のいる場所がない

愛は動詞だ

希望もなく絶望もなく
消耗していく
生命とは絶え間ない穏やかな墜落
時計の針が止まる
人は寂しさの中で風の音を聞く

私は孤独であるとともに孤独でない

さよならと私は言いたい さよならと
あとは眠るだけだ
花のように寂しい体温を抱いて
静かに眠るだけだ



2015.06.05 Fri l 深海魚の恋 l コメント (2) トラックバック (0) l top
掌の中の水平線に
誰もいない
空っぽな夢
不在
光が揺れる

至る所で発熱

希望という病
失われた距離

私は死んではいなかった
私は生きてはいなかった
運命は運命ではなかった

窓を開けてください

不幸でもなく
幸福でもなく
すこし寂しい

闇を漂流する
記憶の中の暗い朝
夢が埋葬される

やさしさが痛い
こゝろの形がみえない

海は血に似ている
血は海に似ている

後ろ向きに叫ぶ愛の重さ

雨が冷たい

輪郭のない
空が落ちてくる
眠りの中の
血が止まる

まだあたたかい死者の骨を拾う
永い日常のはじまりとおわり

おびただしい夢を
おびただしい朝を
遠く離れてどこへ還ろう



2015.06.04 Thu l 深海魚の恋 l コメント (0) トラックバック (0) l top
私は踊る
肉体の音を聞いて
私は踊る

あなたの夢の中を通り抜ける

私が選んだ風景
不思議な昏睡状態

心臓が鼓動している事に
何か特別な意味があるだろうか

溶けていく暦
肉体がふるえる
呼吸が眠る

向う側にいくために
眼を開けたまま夢をみる
戻っておいで
肉体の密かな一人芝居

私は私の運命を埋葬する

ひとりがふたりになる時
遠さという距離が産まれてくる

浜辺に打ちあげられた深海魚のように
ぼんやりと明日を待つ

抱き合う事で
確認しあう私とあなた

おはようそしておやすみ
さようならそしておやすみ

私は私から離れる事はできない
あなたはあなたから離れる事はできない



2015.06.03 Wed l 深海魚の恋 l コメント (0) トラックバック (0) l top
叫びの形をした私

愛という名の不法侵入者

私の涙をあなたが泣く
あなたの涙を私が泣く
触れ合うたびに遠くなる
私とあなたは淫らな存在だ

叫びではなく叫びの形

夢が呼んでいる
体温を忘れた私
体温を忘れたあなた
夢が呼んでいる

急がないと死にまにあわない
急がないと生にまにあわない

抱き合ったまま
言葉のない会話を交わす
雨は降り続ける

空が欲しい

みえるもの
みえないもの

戻っていく明日へ
狂った体温

置き忘れた記憶を拾い集める私を
誰が許すのか
やさしさが痛い
血が眠る

私は私の影の中にいる
夢の終わった昨日を生き始める



2015.06.02 Tue l 深海魚の恋 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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