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標高3000mのメキシコの高地に
蝶のなる樹がある
メキシコミチワカン州エルロザリオの森
シェラマドレ山脈の
樅の林の一角
北米五大湖あたりから
集団越冬のため
3000kmを超える距離を飛び続け
一本の樅の樹を椛色に染める
越冬中の蝶は体内に充分な脂肪分を蓄え
一冬絶食しても生きられるという
無数の蝶が確かに息づいているはずなのに
不思議なほど静かだ
先祖への想いか
命の臭いか
地球の磁場と自転のなか
春の訪れと共に
ゆっくりと舞い始め
空を埋め尽くすように舞い続ける
やがて
幾千万頭の蝶が
幾重にも重なりあい
先祖の故郷である五大湖に還っていく
そして
人の優しさに出逢ってしまった蝶だけが
還る事もなく
想い出のなかで
椛色の羽を揺らし続けている



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2015.11.03 Tue l l コメント (4) トラックバック (0) l top
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